「妻のトリセツ」の著者、脳科学者・黒川伊保子氏を交えて共働き夫婦の理想の住まいづくりの現場レポート

余分な家事を作らない家、
自然に協働できる住空間を創る。

家事を手伝うという発想からの脱却。

黒川:男女雇用機会均等法から30年以上経ち、女性管理職が続々増えている男女協働時代に、家庭も男女協働になるのは、ある意味必然です。

小林:ひと頃、イクメンという言葉が流行り、育児に協力的な男性は増えましたが、掃除、炊事、洗濯など家事全般は、まだまだ女性にかなりの負担がかかっているのが現状ですね。

冨樫:男性ができる家事って、限界がありますよ。ゴミ出しとか、子供の送り迎えとか。それって家事って言わないかも。

岡部:別に家事を分担しようとは思わない。「用を増やすな、邪魔はするな」で十分です(笑)

黒川:家事は、女性脳の方が得意です。男性脳は、同じだけ家事をすると、女性の3倍から6倍のストレスにさらされます。

小林:男性はどのように家事を手伝ったらいいのでしょうか?

黒川:そもそも「手伝ってあげる」という発想が良くない。主と従の関係ではなく、あくまで「家庭は協働の場」。男女協働が自然に叶う家、それが新しいスタイルになっていく、そんなデュークス(DIWKS:ダブルインカムウィズキッズ=共働きのご夫婦+お子さま)の理想の家を作りましょう。

「名もなき家事」を減らす。「最短最速の家事動線」を考える。

岡部:女性がストレスを感じるのは「名もなき家事」があまりにも多い時。夫の脱ぎ捨てたシャツを拾ったり、子供の帽子を探してバタバタしたり。「どうして私だけ」と憂鬱になります。

三枝:同感です。ほとんどが「名もなき家事」の時間じゃないかしら。

小林:家事じゃないけどわかります。仕事でも、本来やるべき仕事以外の雑用で時間を取られるとストレスに感じます。まして、その雑用が手間取ったりしたら、頭が爆発しそうになる。

黒川:自分のことは自分でする。それだけでママの「名もなき家事」はだいぶ解消されますね。子供が自分のことは自分でやる習慣は、躾の意味からも大切ですね。家族みんなが自然に協働できる住まいが、理想的なカタチです。

洗濯が変わる。収納が変わる。協働の家になる。

三枝:洗濯は洗濯機がやってくれるからいいですけど、洗濯物を持って1階から2階のベランダに運ぶ。乾いたら今度は洗濯物をそれぞれの部屋に運び、そして仕舞う。その移動と手間が大変。

冨樫:洗面室に除湿乾燥機を付けて、洗濯機の横に物干しバーを付けて、そこで干せたらいいね。移動ゼロだよ。

岡部:デュークスの場合「夜洗い、夜干し」は当たり前。除湿乾燥機能が付いていれば、雨の日の心配はないし、朝までには乾いているから安心ね。

小林:物干しバーから自分のものは自分で仕舞えばいい。それくらいなら自分でできる。仕舞う場所も近ければいいなあ。

三枝:洗濯の移動も手間もだいぶ削れて助かるわ。入浴中に「洗濯終了」なんてね。

黒川:洗面室の近くに「家族みんなの大型ウォークインクローゼット」を設置しましょう。そのクローゼットは家族それぞれのコーナーが設けられていて、自分のものは自分で片づける習慣がつく。また衣類だけでなく、帽子やアクセサリーなど必要なものはすべて機能的に収納しておくと、身支度もあれこれ探さずスピーディにコーディネートできる。

岡部:今まで季節ごとにしていた、衣替えの手間もなくなる。そして、うれしいのは部屋が散らからない。帰宅したらまずこの部屋に入ってほしいなあ。

小林:玄関の近くにこのクローゼットを設けて、ここで部屋着に着替えてリラックス。朝はこの部屋で身支度して出勤。機能的な動線計画だと思うよ。

黒川:クローゼットひとつ、動線ひとつで、暮らし方まで変える。住宅には家族協働の暮らし方を自然に実践できるようにする使命があると思う。

朝が変わる。快適になる。

小林:夫婦ともフルタイムで働いているのもあって、朝の洗面所の混雑に毎日困っています。もう家族みんなで洗面ボウルの奪い合いだよ。

冨樫:うちも同じ。妻はそこでメイクするから、余計に占領される時間が長くなる。

黒川:朝の洗面ラッシュは確かに問題ですね。パパ用とママ用のダブルボウルの洗面台をつくったら。それぞれ同時の朝の身支度もできるし、誰にも気兼ねしないで気持ちよく一日のスタートを迎えられるのは、精神的にもいいこと。

三枝:最近、電動歯ブラシや電気カミソリ、ドライヤーやヘアカーラーなどの家電が多く、コンセントが足りない。

小林:電動歯ブラシや電気カミソリは充電式なので常につながっているし、カウンターに出てしまう。ミラー裏のリネン庫にコンセントを埋め込んでおけば、そこに収納できるのでカウンターも広く使える。

冨樫:電動歯ブラシや電気カミソリが外に見えないっていうのはいいね。使ったら戻すだけで充電できるし。第一に散らからない。

三枝:キッチンももっと効率的、機能的にならないかしら。移動やちょっとした手間も削りたい。

岡部:移動しない。同じ高さのところに、手の届く範囲で炊事ができるようにする。例えば振り返ったらそこには調理器具があるの。

小林:座ったままで全てをコントロールする、飛行機のコックピットみたいだね。

冨樫:いいネーミングだね。調理する人はコックというし、手早くて美味しい料理ができそう(笑)

〜商品企画会議のほんの一部をご紹介しました〜

最後に黒川伊保子氏に、デュークスパフェとはどんな家づくりなのかお聞きしました。

安らぎの家?団欒の家?いいえ、女にとって、家は戦場のベースキャンプ。妻たちにとっての「家」は、そんな甘い言葉で語られるようなものではないのです。夫婦がぎくしゃくする原因は、案外「男の思いやりが足りない」のじゃなくて「生活動線が悪い家」に住んでいるせいかもしれない。妻の機嫌、最高の家。それは夫婦仲や家族仲がいい家になります。デュークスパフェは、女性と家族の所作一つ一つを吟味して設計しました。「自然に家事が片付き、自然に協働できる空間」で、新しいデュークスのライフスタイルを提案しています。

黒川 伊保子Ihoko Kurokawa

株式会社 感性リサーチ 代表取締役
人工知能研究者、脳科学コメンテイター
感性アナリスト、随筆家。

profile

1959年 長野県生まれ、栃木県育ち
1983年 奈良女子大学 理学部 物理学科卒
(株)富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、14年に亘り人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社勤務、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチを設立、代表取締役に就任。2004年 脳機能論とAIの集大成による語感分析法『サブリミナル・インプレッション導出法』を発表。サービス開始と同時に化粧品、自動車、食品業界などの新商品名分析を相次いで受注し、感性分析の第一人者となる。

  • 岡部 あや子Ayako Okabe

    ナイス株式会社 素適住宅研究所
    マーケティング プロデューサー
    宅地建物取引士

  • 三枝 果林Karin Saegusa

    ナイス株式会社 素適住宅研究所
    一級建築士

  • 小林 賢史Satoshi Kobayashi

    ナイス株式会社 住宅事業本部
    一級建築士

  • 冨樫 亮太Ryota Togashi

    ナイス株式会社 首都圏営業部
    宅地建物取引士